モアイの誘い
ムーチャスエルテのジフ ムーチャ・スエルテはスペイン語で『がんばって』という意味です!!

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COLOMBIA
第 4 話
両替で旅行資金を作れ 中編
2000年03月


とにかく金が増えるのは間違いない。
これは増やすしかない。

金の無限増殖

自分の頭の中にはその言葉が浮かんでいた。


セントロから僕の泊まっている宿は直線距離で300m。
僕はたけしのスポーツ大賞にでてくるコカール君の
手足がすばやく動くバージョンのような走りで
自分の宿「CASTWEY」に向かった。
僕は手に汗を握りながら、
すごい、100ドル替えれば2ドル儲かる。
これはすごいぞ。無限に繰り返させば絶対増える。
銀行と両替屋を今日は10回往復するぞ。
と意気込んだ。

宿はスズキのバイク屋さんの階段を上がって二階にある。

宿はコロンビアの治安を考えて、入り口は鉄格子のドアで
南京錠が掛かっている。
「 みりあーん 」
「 ABRE LA PUERTA 」(ドアを開けて)

大声で宿中に響きわたる声で叫んだ。

ミリアンが小走りで宿の奥からやってきた。


「 ABRE ABRE 」(開けて、開けて)
とミリアンが急いでいるにもかかわらずせかした。
人間は欲に支配されているときは、通常より
人が悪くなるものだ。

僕の今の状態を表すなら、
「 飯おせーよ 」
と母親に文句をいい。
そして母親が食事を作ったら、
こんなもの食えないと文句をいいながらも
食べて最後に
「 まじ〜 」
というくらい人間が悪くなっていたような気がする。

僕はほんとにすっとんで、部屋に入って
有り金を数え出した。

ドル札というのは使い慣れていない
また、汗して稼いだことがないせいか、
お金というかんじが全くしないので不思議だ。

福澤先生をみて、歓喜する僕だが、フランクリンを
みても感情の動きがすくない。
まるで子供銀行券のように感じる。

と偉そうなことをいってみても、有り金は700ドルしかなかった。

少ない・・・・・・・

・・・

・

とにかく、金が増えるのは間違いない。

僕はいつも持ち歩かないパスポートを両替のために
持ち、また銀行へと走った。

「 みりあーん 」
とまたまた絶叫、急いでミリアンにドアを開けてもらい、
階段から転げ落ちる勢いで
銀行へと向かった
これだ。これこそ金の亡者、金と女に狂う変質日本人
儲け話しに弱い男・坂本英則・24歳。

カハ・ソシアルの窓口の天使が
僕を天国に迎えるために待っていてくれた。

「 セニョリータ。このお金を全部ペソに換えてください。 」
僕は天国への道先案内人にそそうのないように、
優しくお願いした。

「 セニョール。全部でいくらあるの? 」

彼女が優しくあま〜く聞き返す。

「 700ドルくらいかな 」
彼女は上目遣いで僕をみながら、
「セニョール。ここは500ドルまでしか両替できないの。
ごめんなさい。」
と僕に言った。

「え?」

「え?」

・・・・・・・・・・・(;−−)

(;−−)

・・・・・・(;−−)


僕の時計は止まった。

・・・・
・・・
・・
・

(;・・)

冷静になって、
彼女に聞き返す。
「 500ドルまでしかできないんですか? 」
彼女は上目遣いで僕の瞳を見ながら
「 ごめんなさい。500ドルまでなの 」
と僕に謝った。

天使よ。ありがとう。君が謝る必要はないよ。
君は悪くない。
悪いのは銀行、そしてシステムだ。
僕は空を見上げながら、得意の自己完結をして
とりあえず500ドルを両替した。

天使は僕にペソを渡すときに
「 セニョール。隣のバンコアングロはもっと両替できるかもしれないわよ。 」
と教えてくれた。
「 セニョリータ。ありがとう。 」
「 ERES MUY LINDA 」「きれいだね」
と彼女にお礼をいって、素早く隣のバンコアングロに走った。


結局その日のうちにしらみつぶしに、
全ての銀行に回った。

レートは銀行によってばらばらで、
レートがよくてお金を増やすことができるところも
あれば、
レートが悪くてお金が増やせない銀行もあった。

そして、すべての銀行で両替の上限が決まっていることが分かった。

上限は銀行によって、まちまちだが、だいたい1000ドルから
10000ドルまでだった。

ペレイラ全体ではマックスで15000ドルくらいであることがわかった。
1%利がでるとしたら、150ドル位であることがわかった。

150ドルだけかとあきらめたわけではなかった。

僕には日本人の友達がいるのだ。

僕のお金で友達に両替してもらえば、ペレイラだけでも
小遣いは作れる

僕は小学生のとき教わった曲
「 友達100人できるかな 」
を思い出した。

よし、カリはでかい、まずカリにいってシティバンクで有り金を
全部おろして、両替するぞ。
とその日のうちに即決した。

僕はとにかく
お金を増やせるという妄想をまだいだきながら、
簡単に荷造りをして、
カリに舞い戻る準備を急いだ。
そして早速その日の夕方にカリへのバスに
舞い戻った。

ペレイラからカリまでは
自然の牧草地帯がすばらしい。
ここが、ゲリラやコカインなどで
有名な国だなんて信じられない。

カリでの両替生活が始まる。

こんな甘い皮算用で本当にお金を増やすことができるのか?

次回に続く!!
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