モアイの誘い
ムーチャスエルテのジフ ムーチャ・スエルテはスペイン語で『がんばって』という意味です!!

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COLOMBIA
第 8 話
消えた6000ドルを取り戻せ 前編
2000年05月24日

よく使っているバッグ
マラカイボ
このバッグからパスポートと
6000ドルが消えた!!
トラベラーズチェック6000ドルと 日本国籍のパスポート、 黄熱病の証明書、 そして現金100ドル相当のコロンビアペソの 所有者が一瞬にしてかわった。 悪夢だ。 いや、夢であって欲しいと思うが、 これはすでに現実のことである。 落ちていないところを見ると やはり、先ほど自分に寄ってきた ハエ軍団のだれかがすってったのだろう。 2,3人しか寄ってこなかったのだが、 僕はそのときあまりにも彼らを意識して いなかったので顔は全然覚えていなかった。 また、すった奴がそのまま自分の前に姿を 現すことは考えられない。 盗んだ相手は自分が相手の顔を覚えていると考えるから 自分の前に顔を出すことは考えられない。 私はスラれた後、 全財産がなくなったと思い、狼狽していたが、 宿に帰って、シティバンクのカードが あることに気がついて、 平静を取り戻した。 自分にはまだ、シティバンクのカードが あるのでまだどうにか生きてはいける。 まずはお金をおろして、ここからバスで2日間かかる ボゴタに戻らねばならない。 パスポートの再発行にかかる費用は100ドル以上はかかるだろう。 また、途中で検問があったら、パスポートなしでは 牢獄に入れられてしまう可能性もいなめない。 一瞬の気の緩みがこのようなことになる。 これが現実の厳しさである。 とにかく、ここからどのような対策をとるかが 運命の分かれ目だ。 僕はこのカルタヘナに住むハエ軍団は間違いなく 全員知り合いで共同で生業をしていると推理した。 したがって、僕の所有物は「 両替しろ ドル持ってないか」 と執拗に寄ってくるやつらの仲間のうちの誰かが 所有しているのは間違いないのだ。 トラベラーズチェックには漢字で名前が書かれており、 パスポートには顔写真が入っているので それを換金するのは難しいことであろう。 もしも彼らの中に署名を模倣する達人がいたり、 裏両替のルートを知っているものがいたら、 すぐにでもトラベラーズチェックは換金されて 再発行は不可能になるだろう。 またパスポートについては彼らが特殊のルートを 通じて交通の要所であるパナマに売却できる可能性が あるので非常にこわかった。 東洋人のパスポートをコチラの人が使うのは困難であろう。 黄熱病の証明書だけはかれらにとって無価値であるのは 間違いない(笑) 全ては彼らの組織力にかかっている。 彼らに能力があるのならば、自分はさきほど、 すられた全てを失うことになるだろう。 しかし、彼らに能力がなければ僕から奪った 現金以外は全て無価値となる。 僕はとにかく、相手の立場になってものを考えることにした。 もしも自分が観光客から物を奪ったら、 現金はまず自分のものになる。 トラベラーズチェックは換金したいが、 パスポートを持っているとはいえ、 それを銀行に持っていった時点で 盗難の罪で捕まる可能性がある。 したがって、現金以外はすぐに 捨ててしまうかもしれない。 または、持っていて売れるチャンスを待つかである。 私は町の清掃員に狙いをつけた。 清掃員を探して、 『 もしも自分のパスポートをあなたたちの 仲間が見つけたら、連絡して欲しい。パスポートと引き換えに 50ドル差し上げます』 と言ってまわった。 50ドルはコロンビア人の日給の10倍の金額だから かなりのものでもしも拾ったら、届けてくれることだろう。 また町で外国人観光客に両替しろといっている ハエ軍団にもこういってまわった。 『おまえらの仲間の1人が自分のパスポート、トラベラーズチェック、 黄熱病予防注射の証明書、現金を奪った。現金はもちろんもう彼のものだ。 しかし、他のものは彼がもっていても何の価値もない。 だから、もしもおまえらのうちのだれかが、彼から 俺の持ち物を現金を抜かして完全にもってきたら、 100ドルで俺が買いる。パスポートだけなら 50ドルで買い取る。 できれば持ってくるのは早くにしてほしい。 トラベラーズチェックはすぐにでも再発行できるのだし、 ここにある大使館ですぐにパスポートは発行できるから 、もしも全て再発行したあとだと、完全にそれらは 無価値になってしまうからね。 もちろんこのことは警察沙汰にはしないから 安心してほしい』 そういって、僕は自分の泊まっているホテル『FAMIRIAR』の 住所と電話番号と自分の名前を伝えた。 彼らは100ドルという金にかなりの反応を見せていた。 日本の感覚でいえば、20万くらいの金だろう。 僕はだめでもともとで金で人を動かすことにかけてみた。 一度ホテルに戻り、オーナーに今日のいきさつを話し、 もしも誰かが僕を訪ねてきたらすぐに僕のところに 伝えて欲しいといった。 オーナーは心配そうなふりをするのが上手な人だった。 心配そうな顔で話をきいてくれたが、それ以上は何もなかった。 たぶんいい人だったら、食事をできるお金はあるのかとか なかったら、これでもと差し入れとかしてくれるのだろうなと 思ったが、現実の世界は厳しい。 他人に手を貸せるほど、人には余裕はないのだ。 僕はやらなくてはいけない行動をすぐさまとった。 まず、銀行にいってトラベラーズチェックを 使えないようにして欲しいと伝えた。 それにはチェックをどこで、いつ買って、 ナンバーはいくつだったかが必要であった。 また自分の身元を明らかにするために 日本の身内の名前と電話番号、そして 友達2人の名前と電話番号が必要だった。 実はチェックを買った領収書というのも 一緒に盗まれてしまっていたのだが、 旅の先輩の沢田さんから、知恵が役にたった。 『坂本君。旅をしていると不慮の事故で物を盗まれる可能性が あるから、パスポートの番号とか、トラベラーズチェックの番号や それを買った場所の名前と電話番号をホットメールの自分のアドレスに メールで書いて送っておくといいよ。それなら全てを紛失しても 世界中のどこからでも確認することができるから便利だよ。 あ、そうそう航空券もいっしょで、買った場所の名前と電話番号と 券の詳細を書いておけば再発行手数料だけでまた発券できるから 便利だよ。もしもまだしていないなら、是非することを お勧めするよ。』 沢田さんの教えにしたがって 僕は自分のホットメールに全ての番号を記載して送っておいたのだ。 もしも沢田さんから、このことを教わっていなかったら、 チェックはどうなったのだろうとちょっと不安になった。 黒人の愛想の良い受付のお姉さんが対応をしてくれて、 僕のチェックがすでに換金されているかどうか、 アメリカンエキスプレスに電話して確認してくれた。 すでに換金されていたらショックである。 たったの30分ほどのことなのだが。 幸いに僕のチェックはまだ換金されていないと いうことで、チェックの換金を停止する措置が完了した。 また、チェックは再発行ができるそうで、 それには盗難証明書が必要ということだった。 チェックの発行は2日後になるという。 僕はすぐに盗難証明書を作りに警察に向かった。 ちいさなプレハブで 盗難証明書は発行された。 僕の前には白人の男性がいて発行してもらっていたのだが、 コロンビア人の女性と一緒にきていて彼女の助けによって 発行を終えた。 僕は1人でさびしく発行なので付き添いがいるのがうらやましく 感じた。 僕の番になり、証明書を発行するおばちゃんが尋ねる 『 何を盗まれたの? 』 『 ええ。まずパスポートをやられました 』 『 はい。パスポートね。 』 まわりには順番待ちのものがいるのだが、 かわいそうにといった顔で僕の見守っている。 おばちゃんが書類にパスポートと書いて 仕事を終わりにしようとしている。 僕はまだまだ盗られたものがあるので 続けた。 『 あと、現金を100ドルほどやられました 』 まわりの人がおお、なんてかわいそうな外国人と いった様子にかわる。 『 わかりました。 』 『 これで、全部ですね。 』 とおばちゃんが仕事を終わりにしようとするが、 僕がまだ続ける 『 実は6000ドルトラベラーズチェックをやれました。 』 まわりの雰囲気はまだあるのかという驚きに変わっていた。 そして最後に 『 あと、黄熱病の証明書をやられました 』 もうこのときにはまわりのものは顔を下に向けて 吹き出し笑いモードにかわっていた。 何事も度を越えると笑いにかわるのはおもしろい。 僕がプレハブからでていくとき、 みなが僕の方をチラッとみて吹き出して笑っていた。 やっぱり、人の失敗っていうのは本人の不幸度に 反比例して笑いになるらしい。 僕は銀行に戻り、証明書のコピーを 親切な受付のお姉さんに渡した。 銀行をでてから10分ほどで 作ってきたのでお姉さんは僕の行動の 速さにびっくりしていた。 僕はお姉さんに 『 Eres muy linda, y muy amabre 』 『 Estas enamorada? 』 と女性への手の速さも披露したが、 『 Senor,estoy casada 』 とカウンターをいただき、 そっちのほうは空振りで銀行を後にした。 僕が宿に戻ると、宿で洗濯や掃除をして働いている おばちゃんが心配して僕のところにきてくれた。 『 セニョール。大丈夫。盗難にあったってきいたわ。』 ひどく心配そうである。 ラティーナというのは、自分の感情を理性で抑えられないところが 非常にかわいい。 自分の感情がそのまま素直に表情にでるのだ。 僕は彼女に大丈夫だということを伝えた。 とにかく、人に心配されるというのは嬉しいものだ。 心配されなくなったら、人間やってる意味はないだろう。 まだ、昼だったが、僕は自分の部屋でちょっと休むことにした。 前の日は熱くて眠れず、先ほどまでは騒動で忙しかったので やっと一息といったところであった。 とにかく、チェックの再発行が済んだら、ボゴタに行って パスポートを再発行して日本にそのまま帰ろう。 さすがに今回の事件はかなり自分には衝撃だった。 僕は部屋から入ってくる海風に身を任せ、 天井でまわる巨大熱風機をみながら、 眠りについた。 ・・・・ ・・・・ ・・・ ・・・ ・・ 『 ドンドン 』 ドアをノックする音が聞こえる。 目を覚ますとすでに外は薄暗くなっていた。 ドアをゆっくりと開けると そこには、ちょっと興奮気味のオーナーの姿が 『 SACAMOTO。きたぞ。下にいる。気をつけろよ。 奴らは何するかわからんぞ。ここは毎日死人がでるんだ! 』 オーナーはかなり、動揺しているようだった。 僕はやつらがきたことを察知した。 人間社会は平和だと感じるときもあるが、 実質食うか食われるかのジャングルである。 人が人を食い物にする。 20万ペソ(約100ドル)持って僕は2階の自分の部屋から 緊張の面持ちで 一階のホテル入り口まで降りていった。 そこには昼間声をかけた 人相の悪いハエ軍団の1人が ポケットに手をいれ 右。左と落ち着きなく あたりを見回しながら 僕のことを 待っていた。    次回予告:英則の身は大丈夫か?         このハエ軍団は巧妙な手段で英則をまたまた窮地に追い込むのでは? 次回に続く!!
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ガラパゴス海亀アンディーの旅の話しのコーナー
アンディー どうも。ガラパゴス海亀のアンディーです。
1週間もみなさんを待たせてしまって
女性ファンのみなさんには失礼しました。
アンディー 英則。前回はどうなるかと思ったが、
なかなかいかした対応をしているじゃないか。

ひでのり アンディー。
そうだね。今回は事故の対応といった
かんじだね。
アンディー 英則。全財産をやられたっていうから、
どうなることかと思ったけど、
ちゃっかりホテルの部屋にシティバンクのカードと
ちょっとした金を残していたのか。
ひでのり 実はそうなんだよ。
まあ。1ケ所に全ての財産を集中するのは
あぶないから、分散させておいたんだよ。
あと、いつも不慣れな場所では必ず靴の
底に100ドル入れて持っているんだ。
アンディー なんだよ。Mentiroso『 嘘つき 』
もう全財産やられたってかいてあったから
心配しちゃったわ〜。
もう悪党ね(オカマふうに)
ひでのり アンディー。ごめん。ごめん。
まあ、ちょっと尾ひれつけてかかないとおもしろくないでしょ。
というか、自分では全部いかれたと思っていたんだけど、
シティバンクのカードがあるってことを 思いだしんだ。
長らく使ってなかったから忘れていたよ。
あれは便利な分、それだけ手数料高いからね
アンディー そうか。
まあ、よかったな。
とにかく、世の中、金があればどうにでもなるからな。
それと、チェックの番号とかをメールに送っとくって
いい知恵だな。
ひでのり そうなんだよ。
沢田さんに教えてもらったんだ。
やっぱり、旅の熟練者の言葉には 本当に耳を傾けるべきだね。
沢田さんの助言がなかったら、こんなに スムーズにいってなかったよ。
沢田さん。ありがとうございます。
アンディー そうだな。沢田さんに感謝しろよ。
ところで、宿のおばさん心配してくれていたらしいな。
ひでのり ちょっと、迷惑かけちゃったよ。
本当に心配そうだった。
アンディー ラティーナっていうのは感情的だから かわいいよな。
まあ、感情に甘えてはいかんけどな。
ひでのり そうだね。日本という国はとにかく感情を抑えろと いう国だから、すごい対象的だね。
よく、学校でにやにやしてて、先生にぶっとばされたもん。
『 坂本。ニヤニヤするな 』って。
というか、これが普通の表情なんだけどね。
そういう感情を殺すという文化の中で
育ってきているから、感情を自然に表現している人に すごい惹かれるね。
アンディー そうだな。女性というのは
繊細な心をもっているからかわいいな。
ところで、ついに現れたな。
やつらが。
パスポート持ってなくて、どっかに連れて行かれて 金だけ取られるとかいうこともあるだけに注意しろよ!
! 特にお前が金で奴らをつったように、奴らは金目当てだからな。
ひでのり ああ。そうだね。
気をつけるよ。
次回お楽しみに!!
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ひでのりの旅で学んだこと
第 8 回 消えた6000ドルを取り戻せ 2000年05月24日
ひで旅のメモ 1. 金を分散しておいて助かった。
2. 再発行などに必要なデータは 世界中どこからでも瞬時にとりだせる場所に おいておくと便利である。
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