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サンフランスコ広場
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1999年年末は
エクアドルにとって激動の時期で
インフレで生活が苦しくなった原住民が
このサンフランシスコ広場で政府軍と衝突した。
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1999年の年末は
エクアドルではクーデターがあり、
エクアドルの自国通貨である
スークレは1,2ヶ月の短い間に
1ドル13,000スークレから
25000スークレまで価値を落とした。
そして僕は国民の怒りを、
ホテルスークレの2階から目にしていた。
エクアドルの原住民は
自分の生活の不遇を改善しようと、
ホテルスークレのサンフランシスコの前で
機動隊と衝突している。
機動隊から彼らに向かって
催涙弾が何度も投げられる。
機動隊は黒い軽金属でできたヘルメット、
盾、そしていやらしく金属光を光らせる
棒を手にしている。
また彼らの腰には人間の生命を
一瞬にして奪い取るピストルまでも。
それにたいして、エクアドルの原住民は
なんというみすぼらしい格好だろうか。
男性たちはぼろぼろに破れて、
1年間毎日着ているだろうと
思われるシャツとズボン。
女性たちは黒く汚れた
原色を使った独自の民族衣装。
彼らの武器はどうだろう。
男性たちの中に道に落ちているのを
拾ってきたかのような
棒きれを手にしているものしかいない。
命がかかっている戦いに棒きれしかもっていないのだ。
原住民たちは50人ほどの塊をなして機動隊と向かい合っている。
機動隊の人数は反抗する原住民の人数を超えている。
次から次へと灰色の軍隊用バスから完全装備された機動隊員が降りて来る。
その数は50人、100人、150人、200人とあっという間に増えていった。
どんな素人がみても、どちらに分があるかは一見してわかる。
原住民たちはなぜ、戦うのだろうか?
何が彼らを動かしているのだろうか。
相手は銃を持っている。
気がついた次の瞬間は命がなくなるリスクを
犯してまでなぜ彼らは反抗するのだろうか?
勝負は見えている。
原住民の群れの前にも後ろにも絶壁の崖がある。
原住民たちは感情的になり、
前にでれば底なしの崖に落ちる。
恐れて逃げようとしても
足を滑らし崖に落ちる。
そう死が待っているのだ。
僕はスークレの受付のある二階から
その戦いの様子を他人事のように見ていた。
スークレで働くカルロスやジャスミンは
あぶないから中に入ったほうがよいと勧める。
僕には彼らの戦いが痛々しく感じた。
僕にはどうすることもできないのだけれど。
結局は原住民たちの暴動は鎮圧された。
死者がでなくて本当によかった。
そういう命がけの戦いをする人がいるそばにでも、
その混乱など全く関係なしの人間もいる。
人の不幸は他人の幸福とはよくいったもので、
その混乱の後のエクアドルの物価は異常なほどの安さになっていた。
金が毎日楽に入ってきていた
僕とMakotoさんはその安さを充分なまで堪能していた。
毎日日本食レストランで食事をして、
夜になっては高級クラブにいって綺麗なお姉さんと熱しやすく、
冷めやすい偽りの愛を楽しむ日々を続けていた。
そして、2000年がはじまったある日に
僕が仲のよかった女性と小旅行で
エスメラルダという海岸の町にいくことになった。
彼女曰く、
『 私には私よりかわいい素敵な妹がいるの。
いつか一緒に海岸にでも遊びにいきたいわ 』
私はMakotoさんにいい思いをしてもらおうと
彼女の妹もその旅行に連れてきてもらうことにした。
まあ、2組のカップルでビーチで楽しもうというわけである。
さっそくかわいい女性を紹介するという話しをMakotoさんに話した。
英:『 Makotoさん。今度マリアとエスメラルダにいくことになりました。 』
マ:『 そうなんや。坂本っちゃんおいしいやん。エロ旅行やん 』
英:『 まあ、そんなかんじですか♪ 』
僕はギャンブルで勝ちつづけていたことと、
インスタントな愛のためそのとき得意の絶頂だった。
英:『 それで、Makotoさん。
実はマリアには妹がいるらしくて、
その妹がマリアより格段にかわいいらしいんですよ 』
マ:『 マリアに妹いるんだ 』
Makotoさんが話しの筋を読めたのか、
好きなスナック菓子を食べるのをやめた。
また心持ち声のトーンがあがっているようにも感じた。
僕は話しを続けた。
英:『 そうなんですよ。
それで妹も一緒にくることになりました。
それでMakotoさんも一緒にどうですか?って思って 』
マ:『 坂本っちゃん。
やっぱり坂本っちゃんはいい奴だと前々から思ってたんだ。
頼りになるなあ。さすが。坂本っちゃん。』
英:『 いや。それほどでもないですよ〜』
こういう欲がらみの話というのは
とにかく話が早い。
旅行の当日。
私とMakotoさんは
部屋で準備をしていた。
マ:「 坂もっちゃん。パスポート持った? 」
英:「 一応本物は盗難に遭うと面倒くさいので
コピーだけ持って来ました。 」
マ:「 まあコピーがあれば充分だよね。 」
そんな会話をしながら
旅の準備も追え、マリアたちとの
待ち合わせ場所のバスターミナルへと二人は向かった。
僕とMakotoさんはバスターミナルで首を長くして
そして鼻の下をダラ〜ンとのばして美人姉妹の到着を待っていた。
(^_^) (^_^)
僕はマリアの妹がどのくらいかわいいかがかなり気になっていた。
『 Makotoさん。マリアの妹って話しによるとすごいらしいですよ。
綺麗で胸がマリアより大きくて。セクシーらしいですよ。 』
『そうなんや。楽しみやん』
2人のその時の感情はまさしく
『 ウ・シッシ 』
というかんじだろうか。
二人の妄想は加速度的に膨らんでいった。
しかしマリアが到着して、
僕とMakotoさんの夢の気球はすごい勢いで破裂して
そのまま地面に落下して粉々になった。
Makotoさんのそのときの感情は
『 ガビーン 』
(-_-;)
だろうか。
彼女の妹が自己紹介を始めた。
『 Hola,Mucho gusto. Me llamo Karen 』
( こんにちは。はじめまして。私はカレンです )
Makotoさんは
すでに彼女の話を聞いていなかった。
なんと現実的な人間であろうか(笑)
Makotoさんが僕に小声で話し掛ける。
『 坂もっちゃん。
マリア妹。ありえないくらいかわいいじゃん。
ありえないよね・・・・
坂もっちゃんが好きにしていいよ。
坂もっちゃんは今日の夜は美人姉妹と3Pでおいしいね。
俺もう宿に帰るわ。 』
Makotoさんが話しを続ける
『 坂本ッちゃん。
やっぱり人に紹介するときには
まず実際に自分が見てからでないと駄目やん 』
今度は説経調である。
これぞ日本でよくいう仲間割れというものだろう。
やはり欲望での団結は一時的なものなのか?
やはり日本にいたときも感じていたが、
女性のいう
『 かわいい 』
はわからないときがある。
僕はMakotoさんにはちょっと悪いなと思ったが、
強引に旅に連いてきてもらうことにした。
『 Makotoさん。行くっていいましたよね!!
責任とって一緒に来てくださいね。 』
僕はMakotoさんを無理やりバスに乗せた。
ご機嫌ななめの日本人1人を含む僕たち四人は
日が暮れるときにキトをあとにして、
太平洋岸の町エスメラルダスに向かった。
Makotoさんは妹と隣の席に座ったものの、
二人とも表情のない人形のようにおしだまっていた。
カレンはまだ若いせいか、
人への気遣いはできないというかんじで
Makotoさんに対して
挨拶的な会話もできない娘だった。
僕は気を遣って、初めて会う人にするよくある会話を始めた。
今日は天気が良かったね。
今日はどんなことをしていたの?
僕の努力も空しく
会話に積極的に参加するのが
僕とマリアだけだったのですぐに会話はなくなった。
僕とマリアだけがいつものように
盛り上がっていた。
朝日が上る頃に
僕たち一行はエスメラルダに到着した。
宿に着いて、部屋を2部屋とった。
僕はてっきり僕とマリアが一緒の部屋で、
Makotoさんとカレンが一緒の部屋になると思っていたが、
マリア曰く、カレンは全くの世間知らずなので
男性と一緒の部屋はダメだという。
これにはがっかりした。
(-_-;)・・・・・
僕たちはエスメラルダからバスで
1時間の町アタカメスのビーチにいくことにした。
しかし、ご機嫌ななめのMakotoさんが
自分は宿で待っているといいだした。
『 坂本ッちゃん。がんばってきて。
俺はもう疲れたから休んでるね。 』
Makotoさんは宿で待つことになった。
キトは春の気候だが、
ほぼ同じ緯度上にあるこのエスメラスダスは夏真っ盛りである。
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アタカメス
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ビーチでの写真
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やっぱりビーチはいいものだ。
人間は服を脱ぐのと金が増えることで気持ちが楽しくなる。
服を着るのと金がなくなることで気持ちがふさぐ。
僕はそう思っている
ビーチで楽しい楽しいひと時を三人は過ごして夜ホテルに帰った。
帰りが遅くなってMakotoさんもさびしくしているだろうなと思って
階段を駆け上がってMakotoさんが待っている
自分の部屋に戻った。
部屋の中からテレビの音が大音量で
聞こえたが
エチケットとして
「 コン・コン 」
とノックをした。
が何の反応もなかった。
テレビの音でノックが聞こえないのかな。
次はテレビにも負けない大音量が
でるくらい強く
ドアをノックして
「 ガガン・ガン・ガン・」
しかし、反応はなかった。
「 Makotoさ〜ん 開けてください。坂本です。 」
と叫んでも反応はなかったので
もう部屋に入ることにした。
鍵がかかっていると思ったが、
意外にも鍵はかかっていなかった。
ドアを開けて部屋の中に入ると、
ベットのシーツはクシャクシャで
Makotoさんが使ったと思われる
バスタオルもベットの上においてあった。
Makotoさんが食べていただろうと
思われるスナック菓子と飲みかけのコカコーラが
ベットの横に備え付けてある小さなテーブルに置かれていた。
テレビは大音響でくだらないCMをながしていた。
シャワー室のドアも開けっ放しになっていて
Makotoさんの姿がなかった。
『 Makotoさ〜ん 』
呼んでみたところで、
部屋は全て見渡しているので
Makotoさんがいないことは明らかだ。
部屋に鍵もせず、テレビはつけっぱなし、食いかけにされたお菓子。
これはおかしい。
Makotoさんは僕と違って用心深く、鍵をかけずに出歩くことは考えられないし、
几帳面な性格だから、物の整理整頓はいつもできている。
そしてお菓子大好きのMakotoさんが
お菓子を食い残しにすることはまずない(笑)。
鈍い僕でもこの状況がおかしいことを察知できた。
僕はまたまた、階段をフロントまで駆け下りて受付の男を
見るなり、大声で話し掛けた。
『 俺の友達はどこにいったんだ? 』
受付の男は平然とこう答えた。
『 ああ。2,3時間前に警察に連れて行かれたよ。 』
僕は話しを続けた
『 なんで警察に連れて行かれるんだ? 』
『 ああ。お前のアミーゴはパスポートを持っていなかったからな。 』
その通りで僕たちはパスポートのコピーしかもっていっていなかった。
この男の平然とした反応を見る限り、僕たちがチェックインするときに
パスポートのコピーしかもっていないということをわかり、
通報したのではと思った。
Makotoさんが警察に捕まった。
とにかく、Makotoさんを助けなければ!!
他の二人はお腹が空いたから
食事をしてから
探しにいこうと
いっていたが
食事などしている場合ではなかった。
僕は警察の場所を受付できき、
マリアとカレンの2人を強引にタクシーに乗せ
エスメラルダの警察所に向かった。
甘くおいしくたまらない予定だった旅行は
波乱含みの旅行にかわっていた。
次回予告:おいしいはずのエスメラルドへの旅行は
予定が狂った挙句、Makotoさんが連れ去られた。
果たしてMakotoさんは無事なのか?
次回お楽しみに!!
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