モアイの誘い
ムーチャスエルテのジフ ムーチャ・スエルテはスペイン語で『がんばって』という意味です!!

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ECUADOR
第 7 話
おいしいおいしいカップル旅行 中編
2000年01月上旬
エスメラルダ
広場
エスメラルダスは太平洋岸の町です。
まさかMakotoさんが警察に捕まるとは? とにかく、このエクアドルでは 社会の仕組みがどうなっているのかがわからない。 そのことは自分を不安にさせていた。 僕とマリアとカレンはタクシーで警察所に向かった。 警察所につき、守衛に尋ねる。 『 セニョール。僕の友達が今日、  捕まってここにきたはずだけれど、  どこにいるんですか?』 『 ああ。1人中国人が連れてこられたな。   けど彼はもうここにはいないよ。   もうカールセル(収容所)に連れて行かれたよ 』    なんとMakotoさんはすでに収容所に連れて行かれていたのだ。 僕たちはそのままタクシーで収容所に向かった。 収容所は町からちょっと離れたところにあった。 レンガ造りで一階建てのみずほらしい建物だった。 レンガと鉄格子のみで作られていて、 監獄という名にふさわしいところだった。 収容所につくなり、その鉄格子から汚い顔をだす黒人がわめきだした。 『 おい。中国人。金よこせ。中国人。ちょっとこい 』 人が神経をすり減らして人探しをしているときに、 生まれてから一回たりとも歯を磨いたことが ないような人間の顔をみるのは苦痛だ。 収容所は真ん中に廊下があり、 右と左に3部屋ほど部屋があるというかんじだった。 真ん中には丸テーブルがおいてあり、 そこには一本の電話と電話帳が置かれていた。 きっと捕まったものはこれで外部と連絡をとるのだろう。 全ての部屋には1人の人間の顔が ちょうど出るくらいの大きさの窓があいていた。 窓といってもそこだけレンガがないだけなのだけれど。 中で働いていたエクアドル人に 『 ここにアミーゴがさっききたはずだけど、話しがしたい 』 と伝えた。 彼は全てわかっているかのように、 右側の真ん中の部屋をドアを開けた。 そして一言、二言、中にいるものに強い口調で何かをいっていた。 そうしてまもなく、Makotoさんがねずみ色の半袖ティーシャツと 白色の寝巻きといえる運動用のズボン姿で現れた。 その姿から察するにホテルの部屋に踏み込まれて、 何もすることができずそのまま連れて行かれたのだろう。 『 Makotoさん。大丈夫ですか? 』 と僕はMakotoさんを見るなり尋ねた。 『 なんなんや 』 Makotoさんの言葉は僕の質問の答えになっていなかった。 『 なんでこんなところにこなきゃならんのや 』 かなり、憤慨しているようだった。 僕はMakotoさんが精神的にまいっていることを心配していたのだが、 そんなことはなく怒りの気持ちでいっぱいのようだった。 『 Makotoさん。なんで連れてこられたんですか? 』 Makotoさんが話し始めた マ:『 いきなりフロントの奴が部屋にきたんや。   それでちょっとおりてきてくれっていわれて、   フロントにおりていったら警察がいてパスポートをみせろって   いってきたんや。それでパスポートのコピーを見せると、   これではいつ入国したかわからないから。   本署にきてキトに電話して確認をとるっていわれてきたら、挙句はここや。 』    英:『 そうだったんですか 』 マ:『 あいつら。すぐ帰れるとかいって嘘ついてたんや。 』 マ:『 こいつら、絶対訴えてやる。金はいくらかかってもいい。絶対訴えてやる。 』 どうやらMakotoさんはとことんまでやる気らしい。 いつも女のこと以外は冷静なMakotoさんが、 感情的になるのを見たのはこれが初めてだった。 ここで働いているエクアドル人に話しをきくと、 どうやら弁護士が身元引き受け人になり、 ここで新しく入国許可の書類を申請すると、 ここからでることができるということだった。 しかし、今日はもう遅いので 明日でないとできないといいうことだった。 Makotoさんの怒りはすさまじかった。 『 さかもっちゃん。そんなことしなくていいから。   俺はここでずっと戦うよ。   そんな書類いらないから。   俺のことはほっといてくれ。 』    Makotoさんは監獄の中に入っていてもすごい強気だった。 僕はそのMakotoさんの強気の言葉をきいて、安心した。 あれだけ強気だったら、 この監獄でも大丈夫かなという気持ちはしていた。 僕たちが話しをしている最中も、 黒い顔を汚れでなおいっそう汚くした黒人が 中国人。金よこせ。飯よこせと部屋の窓からハエのようにずっとうなっていた。 僕とマリア、そしてカレンは宿に戻ることにした。 Makotoさんは別れ際に 『 坂もっちゃん。本当に何もしなくていいから。   俺は1週間でも1ヶ月でもここで耐えるから 』    そう心強く言っていた。 僕は宿に戻るタクシーの中で、 Makotoさんが強気なのはいいことだが、 Makotoさんをおいてキトに戻るわけにはいかない。 Makotoさんの助けはいらないという意思には 背くことになるが、明日書類をとる手続きをすることにした。 マリアもそうしたほうがいいといっていた。 宿について、緊張の糸がだらりとほどけた。 シャワーを浴びて汚れと疲れをおとして 僕はベッドの中に入った。 Makotoさんは大丈夫かな。 あの凶悪そうな汚い黒人たちの中で 大丈夫なのだろうかと心配になった。 そんなことを考えているうちに 僕は眠りについていた。 次回予告:収容所に入れらているMakotoさん      強気のMakotoさんだが、      あの汚い黒人たちの中で      耐えられることができるのか 次回お楽しみに!!
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