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エスメラルダ
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エスメラルダスは太平洋岸の町です。
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まさかMakotoさんが警察に捕まるとは?
とにかく、このエクアドルでは
社会の仕組みがどうなっているのかがわからない。
そのことは自分を不安にさせていた。
僕とマリアとカレンはタクシーで警察所に向かった。
警察所につき、守衛に尋ねる。
『 セニョール。僕の友達が今日、
捕まってここにきたはずだけれど、
どこにいるんですか?』
『 ああ。1人中国人が連れてこられたな。
けど彼はもうここにはいないよ。
もうカールセル(収容所)に連れて行かれたよ 』
なんとMakotoさんはすでに収容所に連れて行かれていたのだ。
僕たちはそのままタクシーで収容所に向かった。
収容所は町からちょっと離れたところにあった。
レンガ造りで一階建てのみずほらしい建物だった。
レンガと鉄格子のみで作られていて、
監獄という名にふさわしいところだった。
収容所につくなり、その鉄格子から汚い顔をだす黒人がわめきだした。
『 おい。中国人。金よこせ。中国人。ちょっとこい 』
人が神経をすり減らして人探しをしているときに、
生まれてから一回たりとも歯を磨いたことが
ないような人間の顔をみるのは苦痛だ。
収容所は真ん中に廊下があり、
右と左に3部屋ほど部屋があるというかんじだった。
真ん中には丸テーブルがおいてあり、
そこには一本の電話と電話帳が置かれていた。
きっと捕まったものはこれで外部と連絡をとるのだろう。
全ての部屋には1人の人間の顔が
ちょうど出るくらいの大きさの窓があいていた。
窓といってもそこだけレンガがないだけなのだけれど。
中で働いていたエクアドル人に
『 ここにアミーゴがさっききたはずだけど、話しがしたい 』
と伝えた。
彼は全てわかっているかのように、
右側の真ん中の部屋をドアを開けた。
そして一言、二言、中にいるものに強い口調で何かをいっていた。
そうしてまもなく、Makotoさんがねずみ色の半袖ティーシャツと
白色の寝巻きといえる運動用のズボン姿で現れた。
その姿から察するにホテルの部屋に踏み込まれて、
何もすることができずそのまま連れて行かれたのだろう。
『 Makotoさん。大丈夫ですか? 』
と僕はMakotoさんを見るなり尋ねた。
『 なんなんや 』
Makotoさんの言葉は僕の質問の答えになっていなかった。
『 なんでこんなところにこなきゃならんのや 』
かなり、憤慨しているようだった。
僕はMakotoさんが精神的にまいっていることを心配していたのだが、
そんなことはなく怒りの気持ちでいっぱいのようだった。
『 Makotoさん。なんで連れてこられたんですか? 』
Makotoさんが話し始めた
マ:『 いきなりフロントの奴が部屋にきたんや。
それでちょっとおりてきてくれっていわれて、
フロントにおりていったら警察がいてパスポートをみせろって
いってきたんや。それでパスポートのコピーを見せると、
これではいつ入国したかわからないから。
本署にきてキトに電話して確認をとるっていわれてきたら、挙句はここや。 』
英:『 そうだったんですか 』
マ:『 あいつら。すぐ帰れるとかいって嘘ついてたんや。 』
マ:『 こいつら、絶対訴えてやる。金はいくらかかってもいい。絶対訴えてやる。 』
どうやらMakotoさんはとことんまでやる気らしい。
いつも女のこと以外は冷静なMakotoさんが、
感情的になるのを見たのはこれが初めてだった。
ここで働いているエクアドル人に話しをきくと、
どうやら弁護士が身元引き受け人になり、
ここで新しく入国許可の書類を申請すると、
ここからでることができるということだった。
しかし、今日はもう遅いので
明日でないとできないといいうことだった。
Makotoさんの怒りはすさまじかった。
『 さかもっちゃん。そんなことしなくていいから。
俺はここでずっと戦うよ。
そんな書類いらないから。
俺のことはほっといてくれ。 』
Makotoさんは監獄の中に入っていてもすごい強気だった。
僕はそのMakotoさんの強気の言葉をきいて、安心した。
あれだけ強気だったら、
この監獄でも大丈夫かなという気持ちはしていた。
僕たちが話しをしている最中も、
黒い顔を汚れでなおいっそう汚くした黒人が
中国人。金よこせ。飯よこせと部屋の窓からハエのようにずっとうなっていた。
僕とマリア、そしてカレンは宿に戻ることにした。
Makotoさんは別れ際に
『 坂もっちゃん。本当に何もしなくていいから。
俺は1週間でも1ヶ月でもここで耐えるから 』
そう心強く言っていた。
僕は宿に戻るタクシーの中で、
Makotoさんが強気なのはいいことだが、
Makotoさんをおいてキトに戻るわけにはいかない。
Makotoさんの助けはいらないという意思には
背くことになるが、明日書類をとる手続きをすることにした。
マリアもそうしたほうがいいといっていた。
宿について、緊張の糸がだらりとほどけた。
シャワーを浴びて汚れと疲れをおとして
僕はベッドの中に入った。
Makotoさんは大丈夫かな。
あの凶悪そうな汚い黒人たちの中で
大丈夫なのだろうかと心配になった。
そんなことを考えているうちに
僕は眠りについていた。
次回予告:収容所に入れらているMakotoさん
強気のMakotoさんだが、
あの汚い黒人たちの中で
耐えられることができるのか
次回お楽しみに!!
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