ヘリが着いた場所そこはまさに
桃源郷と言う言葉にふさわしい場所であった。
これが本当の海の美しさなのかと呟いていた。
周りは多くの山々で囲まれており
そのため世界でも類を見ないほどの温水が湧き出しており、
不老長寿の町としても有名で別名ビルカバンバとも呼ばれていた。
へりはホテルの駐ヘリ場へと降り立った。
扉を開けると南国の香りとバナナの香りそれに海から
流れ込む潮の匂いが上手く混ざり合って私の体全身、
特に下半身に刺激を与えた
Sは
「海まで5分ですよ」
と言い我々はエスメラルダを見に行く事にした。
ビーチに着くと遥か先に大きな島が見えたので
タリアにあんな所に島があるよと言うと
タリアは100万ドルの笑顔で
『 あれが私達姉妹の生まれたガラパゴスよ。
あそこに 私達の叔父さんが作った研究所があるの。知ってる?』
と聞いてきたので私は
『 Claro! 』
とだけ答えながら田舎娘にウインクしていた。
彼女達はその場で服を全て脱ぎ
エメラルド色の海へと向った。
回りを見渡すとそこに服を着ている人の姿は無かった 。
私はタリアのはち切れんばかりの体を見ていると、
彼女は何所を見てるのと言い
『太陽がまぶしいから』
という私の意味不明の言葉に彼女は納得したようだった。
やっぱりバカな女は可愛い。
と思った瞬間に祖父の笑い顔が頭に浮かんだ。
時を同じくしてあるホテルの一室で
二人の男が密談を交わしていた、皮ジャンの男Mは
コロンビア・メデジン・カルテルの若きリーダー、
もう一人はカナダのバンクーバーを
寝床にする、カナディアンマフィアの裏のボス、
何故この二人がこんなリゾート地に
居るかそれは勿論時代を揺るがすような
大掛かりの取引が行われようとしていた 。
それには犯罪の匂いのしないこの地が最高の場所であった
まことは相変わらずけつを見ていた。
もう頭の中には祖父のことなど頭になかった
Sも同じ気分であったのだろう。
カジノで会ったときの顔とは明かに違う顔、
あごが外れているのかいないのか
分からないと言う表現でしか表せなかった。
時間が経つのを忘れていた。
Sはガラパゴスで昼飯を食べようと言うので我々はヘリに戻ったそして
エメラルドの絨毯の上をヘリは飛んでいた。
私の横には髪を濡らしたタリアが眠っていた。
そのころ別のホテルでも大掛かりの準備が着々と進んでいた。
Gと呼ばれるFBIの科学捜査班のりーダ−を
中心にある会議が開かれていた。
Gの部隊は総勢108名の大部隊である。
大掛かりの麻薬取引があるとの情報が
彼のところに入ったのは 一週間前の事であった。
この日彼はバイオリンを引きながら自慢の料理を作っていた。
そのとき一本の電話が入った。
『タレコミが入ったお前直ぐに飛べるか』
彼のFBI人生でも初めての大掛かりの麻薬捜査である。
しかも見知らぬ地での捜査がどれだけ大変なのかも分かっていた。
しかし彼の父は3年前にボコタでゲリラの人質に取られ殺されていたのである。
宿命かもしれないそう思った、きょうの六時これで全てが終わる。
彼はそう呟いていた。
つづく
次回お楽しみに!!!
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